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国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える 竹村健一×佐藤優 [BOOK]

太陽企画出版、2007年12月発売。

竹村健一さん、著名な政治評論家ということで、名前だけ聞いたことはあった。
それ以上はほとんど何も知らなかった。

僕は、あの2001年9月11日の一週間前、貴重な夏休みを使って、ニューヨーク・マンハッタンにいた。
街の散策中に、Mott St.とPrince St.の交差点付近にあるビルの壁面に竹村さんの肖像壁画が描かれていることを発見。
理由はわからないが、ニューヨークの真ん中に日本人の肖像壁画があることに、うれしくなって写真を撮った。(それがこの写真)
(wikipediaによると、アデランスのCMのためにもともと書かれたものらしい。)
深夜ニュースをあまり見ないせいか、未だに動く竹村さんを見たことがない。

takemurainNY.jpg

さて、本題。
そんな竹村さんと佐藤優さんの知的な対談。
世代的には父と子ほど違うはずだが、全体として、若い佐藤さんの発言の方が重厚で面白かった。

佐藤さんの考え方で面白かった点。
①逆転の発想。現役外交官時代から、あえて思想の違う「世界」で論文を発表していたこと。そして、出世作「国家の罠」をあえて新潮社から出したこと。(そういえば、現在も「週刊金曜日」で連載している。)
②北海道と沖縄といった国境地帯から見ることで日本全体の構造が見えてくること。
③「沖縄」と言っても、久米島や与那国島等は独立していた時期もあり、沖縄本島とは別の価値観で動いていること。
④沖縄のマスコミは、沖縄にとって悪い情報は流さず、「みんなで沖縄を守ろう」という姿勢がありありであること。(これは現在住んでいる島根県にも言える。ふるさと愛かも。)
⑤佐藤さんは、憲法第1〜8条を守ることが一番重要だと考えていて、そのために第9条も含めた護憲派であること。

その他の佐藤さんの発言も興味深い。
①「ロシア人は霊魂の存在を信じているし、悪いことをするとあとで祟りがあると信じています。」(p.124)
②「最近、私が関心を持っているのは出雲大社です。・・・冥界、人間の見えない世界で邪悪を成敗し、善を助ける、その冥界を仕切っているのが大国主命です。」(p.128)
③なぜキリスト教が日本で広まらなかったのかという竹村さんの問いに対して、「ヨーロッパ諸国が日本をバカにして、あまり優秀な宣教師を送ってこなかったからだと私は考えています。日本の知的水準を軽く見ていたのです。」(p.134)

ただ、竹村さんにしろ、佐藤さんにしろ、昔の政治家や官僚は偉かったが、今はだめだという、論調が垣間見えるのは寂しい。
そうやって年齢層が高い人にとって心地よい方向でまとめることで、「思考停止」に陥ってはいないだろうか。


国家と人生―寛容と多元主義が世界を変える

国家と人生―寛容と多元主義が世界を変える

  • 作者: 竹村 健一
  • 出版社/メーカー: 太陽企画出版
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本



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