SSブログ

4TEEN 石田衣良著 [BOOK]

新潮社、2003年5月発売。
直木賞受賞作。

最近あまり小説を読んでいない。
一月、二月に一冊程度。
小説で久しぶりに感動したので紹介する。

iPhoneでpodcast番組「学問ノススメ」を聴いているのだが、石田衣良さんの回は非常に面白く、江川達也さんの回と双璧の面白さだった。
結構いい年(今年50歳になる)なのに、妙に冷めていて淡々としている。
それでいて「大人になるっていいですよ~」と言っていて。
そこが面白かった。
「4TEEN」もその中で紹介されていて、関心を持った。
学問ノススメはこちら↓(番組タイトルと内容が全く一致していない。外れの回も多い。)
http://www.jfn.co.jp/susume/

石田衣良さんの作品は「東京タワー」を読んだことがあったが、感想をまとめるほど心が動かされなかった。
この「4TEEN」には心が動かされた。

14歳の四人組だが、内容は14歳が読むには少々おませな内容。
ストーリーは全体的に躍動感があって良かったが、特に「飛ぶ少年」が良かった。
この作品の主人公ユズルは、歌も音痴で笑いのセンスもなくその他の才能も全くないのに、ものすごく目立ちたがりや。
クラスから完全に浮いていて、「痛い」存在そのもの。
「ぼく」はそのユズルには好かれているが、友達とは思われたくなく、適当な距離を保っている。
その彼が学校給食時の校内放送で痛々しいDJをやっている。
他のクラスメートが白ける中、「ぼく」が「いたたまれないほど恥ずかしくなった」(p.66)という表現。

・・・妙に心が動かされた。
「いたたまれないほど恥ずかしい」
こんなこと自分にもあった。
背筋が寒くなるような恥ずかしさ。
何度もあったなあ。
ま、それでいいのだけど。


4TEEN

4TEEN

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: 単行本



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。