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インドに行ってきた!その4 ブッダガヤ後編 [TRIP]

ブッタガヤの町に戻ると、ガイドの木訥な青年の友達というインド人が待っていた。
彼は日本語が話せる。仏教徒だが、ノリが非常に軽い。
僕一人を二人でガイドしてくれるという。
ずいぶん手厚いこと。

まず、お約束だが、みやげ屋に連れて行かれた。
自分用の数珠が欲しいと思っていたので、ブッタガヤの菩提樹の実で出来ているという大変ありがたい、主玉108個入りの正式な数珠を買った。
その店の数珠では一番の高級品。
もちろんねぎった。
自分の思った通りの金額で買えた。
店を出た後、ガイドにも「非常によい値切り方だった。今まで見た中で一番安く買っている。良い買い物をした。」と誉められた。
実際はボラレているとは思うけど、買い物は自己満足が大事。

その後、印度山日本寺をはじめとする諸国のお寺を回った。
ブッダガヤは、仏教の聖地であり、仏教国の各国のお寺がたくさんある。
ちなみに、日本寺は、日本の各宗派が共同で建立したもので日本の仏教風の建築。
沢木耕太郎さんの「深夜特急」でも出てきたな。
朝、夕方に座禅をさせてくれるらしい。
時間があれば、座禅してみたかった。
nihondera.jpg

また、その近くに日本人の寄付で出来た大仏もある。
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タイ寺で特に印象的な出来事があった。
thaidera.jpg

両足が切断された物乞いがいた。
照り返しで50度くらいになっているだろう敷地の境内をのたうち回りながら、必死の形相で観光客相手に懇願している。
わざとそのような障害をもたらせて、物乞いをさせる親もいると聞いた。

生きるということはここまで苛烈なのかと思った。

少しだけおなかが空いたので、ガイドの二人が注文している怪しげなものを食べて見た。
冷たいカレーにタマネギ等のよくわからない生野菜が入っている。
「美味しい?」と聴かれて、「グッド!」と思わず答えてしまったが、何とも言えない味。
・・・この後急激に食欲がなくなった。

親切にしてくれた陽気なガイドさんたちにジュースを奢りながら、話し込んだ。
日本語が話せる彼は、仏教徒であり、日本の奈良に行きたいと言っていた。
「日本寺から補助金が出るから、稼いだら行けるかも」だそうだ。
去年、ダライ・ラマが来たときは、観光客がいっぱい来て、大変儲かったと言っていた。
自分も近くで見られて感激したとのこと。

一緒に飲み食いしているうちに、ガイドさんたちと仲良くなった。
最後には、「あなたの職業をあてよう。電機工でしょ。」、「あなたの今の彼女は5人目。」などとデタラメな軽口をたたかれたりしていた。
日本語が話せない朴訥な青年は、僕にどうしても本業の香辛料やスジャータティーを買って欲しいとのことだったので、少しばかり買ってあげた。
本当にうれしそうだった。
こんなにモノを買ってあげるだけで素直にうれしそうな顔を見ることはなく、僕もうれしくなった。
買い物はやっぱり自己満足だし、感謝の気持ちが大事だ。

最後は、バイク三人乗りで、ブッダガヤからガヤ駅まで移動した。
バイク三人乗り(僕が孫亀状態の乗り方。)は二度とないだろうなあ。

蠅がブンブン飛び交う大衆食堂で酒盛り。
感謝をこめて、二人にビールを何本かおごった。
今度は二人が、どんどんビールやらカレーやらタンドリーチキンやらをおごってくれる。
これじゃあ、僕が払ったガイド代もあっという間に使い果たしちゃうじゃん。
「いろいろしてくれたお礼だ。」だそうだ。
そういう計算高くないところに妙に感心した。

鉄道が出発する時刻だ。
二人が残念そうに見送ってくれた。
時間があれば、もっといたかった。
楽しい想い出をありがとう。感謝、感謝。

ガヤ駅では、ホームに牛が歩いていた。
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インド人は誰も驚いていないことに驚いた。
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