下流社会 第2章 なぜ男は女に”負けたのか” 三浦展著 [BOOK]
光文社新書、2007年9月発売。
三浦展さんの本のすごいところは、ぼんやりとした問題意識を、データを上手く活用してその大胆な仮説とともにくっきりと描き出してくれるところにある。
決して学問的ではないが、その鮮やかさは天才的。
その代表作の「下流社会」(光文社新書、2005年9月発売)には、すごく感心した。
その続編ということで読んでみた。
内閣府「国民生活世論調査」をもとにした三浦さんの分析によると、1973年、1996年、2006年で、以下のような推移が見られる。(p.17より抜粋)
「上」「中の上」合計 7.1% 11.2% 12.1%
「中の中」 61.3% 57.4% 54.1%
「中の下」「下」合計 27.6% 28.2% 32.3%
33年間の間に、「上」が5%アップ、「中」が7%ダウン、「下」が5%アップ。
さらにこの10年で「中流意識」が減っていることがわかる。
そして、「上」15%、「中」45%「下」40%に近い将来なるとしている。
中流意識が大多数と言われた時代は既に過去になりつつある。
また様々な雑誌を分析して、「この雑誌を読んでいるのはこういうタイプの人間」と断言しているが、そこまではっきり言いますかという感じで面白い。
特にこの仮説が一番印象的だった。
「経済情報よりもファッションとエロと右翼に関心がある男性は、パラサイトしやすいという仮説が成り立ちそうだ。」(p.45)
分析というと学問的な厳密さを追い求めるが、社会のざくっとした流れをつかむためには、こういうプロファイリングもありかなと思う。
三浦展さんの本のすごいところは、ぼんやりとした問題意識を、データを上手く活用してその大胆な仮説とともにくっきりと描き出してくれるところにある。
決して学問的ではないが、その鮮やかさは天才的。
その代表作の「下流社会」(光文社新書、2005年9月発売)には、すごく感心した。
その続編ということで読んでみた。
内閣府「国民生活世論調査」をもとにした三浦さんの分析によると、1973年、1996年、2006年で、以下のような推移が見られる。(p.17より抜粋)
「上」「中の上」合計 7.1% 11.2% 12.1%
「中の中」 61.3% 57.4% 54.1%
「中の下」「下」合計 27.6% 28.2% 32.3%
33年間の間に、「上」が5%アップ、「中」が7%ダウン、「下」が5%アップ。
さらにこの10年で「中流意識」が減っていることがわかる。
そして、「上」15%、「中」45%「下」40%に近い将来なるとしている。
中流意識が大多数と言われた時代は既に過去になりつつある。
また様々な雑誌を分析して、「この雑誌を読んでいるのはこういうタイプの人間」と断言しているが、そこまではっきり言いますかという感じで面白い。
特にこの仮説が一番印象的だった。
「経済情報よりもファッションとエロと右翼に関心がある男性は、パラサイトしやすいという仮説が成り立ちそうだ。」(p.45)
分析というと学問的な厳密さを追い求めるが、社会のざくっとした流れをつかむためには、こういうプロファイリングもありかなと思う。