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島根県立美術館の橋本関雪展に行ってみた。 [ART]

ローカルな話で失礼。

松江市宍道湖のほとりにある島根県立美術館。
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/
年間パスポートを持っていることもあり、時間があればふらふらと寄っている。
石橋和訓 の《美人読詩》が特に好き。

橋本関雪展を今開催中。(9月14日まで)
無学なせいで、全く知らない画家だった。
犬の絵(「唐犬図」)で宣伝していることもあり、正直あんまりどうかなと思っていたが、気が向いたので行ってみた。

良かった。

橋本関雪が13歳のときに書いた絵「静御前」が一番最初に飾っている。
上手すぎる。既にプロ顔負けである。
こういうのを早熟の天才と言うのだろう。

その天才が早くから日本画壇で評価され、連続して入選する。
その過程で、日本画だけでなく、西洋画や中国画の手法を大胆に取り入れ、常に学び続けているのがよくわかる。

李亀年と杜甫が再会を果たしながらの浮かばれぬ表情を絶妙に描いた出世作の「失意」に始まり、立身の望み破れて故郷に帰る様子を描いた「陶淵明」、そして妻に先立たれて7年経った関雪自身を投影したとも言われる「霜猿」。
老成して行く中で、ますます絵に深みが増していく様子が、絵についてド素人の自分にも伝わり、心が揺すぶられた。

9月17日〜は京都大丸でも開催されるらしいので、少しでも興味のある方は是非とも。

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