1998年トルコ・ギリシャ・北キプロスの旅① Where am I? [TRIP]
蔵出し第3弾!
大学4年時、今からちょうど10年前の旅です。
周りが全く行っていなかった領域だったトルコ・ギリシャ・北キプロスに1ヶ月間旅行しました。
この旅は、陸路・海路で、1万キロを超える移動距離で、一日平均7時間乗物に乗ってました。
それはそれは体力があったころの話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
行きと帰りの成田・イスタンブール間の飛行機切符だけ握りしめ、
トルコとギリシャに行くぞとだけ決めて、もちろんホテルの予約もせずに、旅に出た。
深夜0時についたイスタンブールはちょっと雰囲気が悪く、目の前に見えたホテルに1泊した。
ホテルは古く汚く、従業員も無愛想だった。
早く脱出しなくては。
「トルコは何となく怖いし、とりあえず、楽そうなギリシャでウォーミングアップだな。」
翌朝さっそく、イスタンブールのバスターミナルにあるというアテネ行き直行便のバスを探しに出かけた。
このバスターミナル、やたらでかいのである。
トルコはバスがはったつしていると聞いていたけど、ここまでとは。
周辺でアテネ行きのバスを探して歩き回る。
すると、トルコ人のおじさんが話しかけてくる。
トルコ語で何言っているのか全然わからない。
(僕は事前に全然勉強しない不真面目な旅行者なのです。)
どうせいつものパターンで「どこに行きたいんだ?」と言っているに違いないと勝手に理解。
「アテネ!」
すると、「オー、アダナ!アダナ!」
「おう!通じたようだ♪」
ちょっと、怖いのでバス会社の案内を見ると、ADANAと書いてある。
「きっと「アテネ」はトルコ語で「アダナ」なんだな」と勝手に理解。
それでも一応慎重に地図のアテネを見せると「オー、アダナ、アダナ。オッケー」と言う。
どうやら正しいようだ。
僕が心配そうな顔をしているのを見てバス会社のおじさんが値段をどんどん下げてきた。
(そう、トルコはバスを値切ることが楽勝で可能なのだ。)
結局、聞いていた値段の半額以下。
「ラッキーだな。」と思った。そのときは・・・
しばらく待ってバスに乗る。
なんかやたら大きな橋を渡る。
「??これってボスボラス海峡じゃないかなあ。」
(・・・この時点で気づくべきだった。だって逆方向だもん。明らかに。方向感覚が悪いにもほどがある。)
などとぼんやりと思いながら、どうせ他の乗客はみんな英語の分からないトルコ人だし。
「ま、いいか。」
疲れていたので深く眠りについた・・・・
・・・・・「ううん?」
深夜2時頃周りの運転手のおっさんにつつかれて起こされ、バスから追い出される。
「もう着いたのか。アテネ近いな。」
僕の他に降りたのは初老の西洋人だけ。
「あれ、おかしくない?」
外は当然、真っ暗。
しかも、目の前にあるのはアルファベットの看板のみ。
「・・・確か、ギリシャってギリシャ文字だったよな・・・」
その瞬間、「ううん?何かおかしいぞ?」
・・・・ぞっーとしてきた。
わたしゃその西洋人に聞きやした。
"Where am I?"
「わたしはこのひろいちきゅうのどこにいるのでしょうか??(思考停止)」
「ここはどこ?私は誰?」状態・・・・
まさか、人生でこんな英語を使うことがあるとは・・・
・・・・おっさんと話しているとどうやらここは「アダナ」という地中海近くのトルコの南部の町らしい
えっ??
・・・・そんな、町あったの?
トルコに着いてから一日もたたないうちに完全に迷子になりやした。
絶望のどん底。
"Come together!"
おっさんが無責任に言う。
本当にもうどうでも良くなってきた。
おっさん、どこか島に行くらしい。
藁にもすがる気持ちでお供することになった。
本当にどうなってしまうんだろう・・・
~~~1998年トルコ・ギリシャ・北キプロスの旅②に続く
大学4年時、今からちょうど10年前の旅です。
周りが全く行っていなかった領域だったトルコ・ギリシャ・北キプロスに1ヶ月間旅行しました。
この旅は、陸路・海路で、1万キロを超える移動距離で、一日平均7時間乗物に乗ってました。
それはそれは体力があったころの話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
行きと帰りの成田・イスタンブール間の飛行機切符だけ握りしめ、
トルコとギリシャに行くぞとだけ決めて、もちろんホテルの予約もせずに、旅に出た。
深夜0時についたイスタンブールはちょっと雰囲気が悪く、目の前に見えたホテルに1泊した。
ホテルは古く汚く、従業員も無愛想だった。
早く脱出しなくては。
「トルコは何となく怖いし、とりあえず、楽そうなギリシャでウォーミングアップだな。」
翌朝さっそく、イスタンブールのバスターミナルにあるというアテネ行き直行便のバスを探しに出かけた。
このバスターミナル、やたらでかいのである。
トルコはバスがはったつしていると聞いていたけど、ここまでとは。
周辺でアテネ行きのバスを探して歩き回る。
すると、トルコ人のおじさんが話しかけてくる。
トルコ語で何言っているのか全然わからない。
(僕は事前に全然勉強しない不真面目な旅行者なのです。)
どうせいつものパターンで「どこに行きたいんだ?」と言っているに違いないと勝手に理解。
「アテネ!」
すると、「オー、アダナ!アダナ!」
「おう!通じたようだ♪」
ちょっと、怖いのでバス会社の案内を見ると、ADANAと書いてある。
「きっと「アテネ」はトルコ語で「アダナ」なんだな」と勝手に理解。
それでも一応慎重に地図のアテネを見せると「オー、アダナ、アダナ。オッケー」と言う。
どうやら正しいようだ。
僕が心配そうな顔をしているのを見てバス会社のおじさんが値段をどんどん下げてきた。
(そう、トルコはバスを値切ることが楽勝で可能なのだ。)
結局、聞いていた値段の半額以下。
「ラッキーだな。」と思った。そのときは・・・
しばらく待ってバスに乗る。
なんかやたら大きな橋を渡る。
「??これってボスボラス海峡じゃないかなあ。」
(・・・この時点で気づくべきだった。だって逆方向だもん。明らかに。方向感覚が悪いにもほどがある。)
などとぼんやりと思いながら、どうせ他の乗客はみんな英語の分からないトルコ人だし。
「ま、いいか。」
疲れていたので深く眠りについた・・・・
・・・・・「ううん?」
深夜2時頃周りの運転手のおっさんにつつかれて起こされ、バスから追い出される。
「もう着いたのか。アテネ近いな。」
僕の他に降りたのは初老の西洋人だけ。
「あれ、おかしくない?」
外は当然、真っ暗。
しかも、目の前にあるのはアルファベットの看板のみ。
「・・・確か、ギリシャってギリシャ文字だったよな・・・」
その瞬間、「ううん?何かおかしいぞ?」
・・・・ぞっーとしてきた。
わたしゃその西洋人に聞きやした。
"Where am I?"
「わたしはこのひろいちきゅうのどこにいるのでしょうか??(思考停止)」
「ここはどこ?私は誰?」状態・・・・
まさか、人生でこんな英語を使うことがあるとは・・・
・・・・おっさんと話しているとどうやらここは「アダナ」という地中海近くのトルコの南部の町らしい
えっ??
・・・・そんな、町あったの?
トルコに着いてから一日もたたないうちに完全に迷子になりやした。
絶望のどん底。
"Come together!"
おっさんが無責任に言う。
本当にもうどうでも良くなってきた。
おっさん、どこか島に行くらしい。
藁にもすがる気持ちでお供することになった。
本当にどうなってしまうんだろう・・・
~~~1998年トルコ・ギリシャ・北キプロスの旅②に続く
2008-08-06 20:08
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