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1997年8月中国・チベット感動一人旅① [TRIP]

はじめての海外だったベトナムを越える一人旅をしたいというちょっとした夢は、
次の年の大学3年の夏、あっさり実現した。
この旅は、もしかしたら今までの人生で一番感動した旅かもしれない。

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前年のベトナムの経験から、「旅は予定を立てない方が面白い。」と思っていた。
そこで、成田-上海の往復チケットのみ確保して後は流れに乗っていくことにした。
20泊21日の予定。
「自分ひとりだから何とかなる。」

上海に着いた。
地球の歩き方に載っていた最安な古いホテルにとにもかくにも行って見ることにした。
すると、ドミトリー(多人数部屋)をあっさりと確保することが出来た。
「幸先いいぞ。」

上海は本当に都会だった。
高いビルが立ち並び、事前に思っていたよりずっと発展していた。
日本で言えば、東京タワーといったところのテレビ塔が長江下流の先に見え、夜景が映える。

中心部には、日本のジャスコがあり、安室奈美恵のYou're my sunshineを聴いて感動した。
「こんなところでも、TK(小室哲哉)か・・・」

公園では、気孔をしている集団あり。
さらに、なぜか後ろ歩きがはやっているらしく、何人もの人が後ろ歩きをしている。
「健康に良いのかな?」

そして、お約束だが、豫園を観光した。
やけどしながら、小龍包をたくさん食べた。安いし美味!

「さて、今度はどこに行こうかな。
三国志の蜀の都、成都に行って本場の麻婆豆腐でも食べるか。」
なんとなく、そう思った。

上海駅前は、職を求めて地方から来た人がごった返していた。
服が街の人に比べ汚れており、ぼろぼろの袋を抱えて見るからに危険な雰囲気だった。

電車のチケットも現地用の窓口では拒否をされ、外国人用の購入窓口をやっと見つけて何とか買えた。
「電車にも簡単に乗れないのか。」

今度の電車はケチらず、寝台車にした。
お金のかかる良い席とはどんなものか経験してみたかった。
布団が暖かく、クーラーが入っていて感動した。

中国人の老夫婦が同じ部屋だった。
息子夫婦のところに行くそうだ。
筆談をしてコミュニケーションをとった。
漢字って便利!!
「1997年に香港が中国に帰ってくる。次は台湾だ。」
ディープなこと言うのね・・・
お茶を淹れてくれたり、中国のことをいろいろ教えてくれたり、親切な方々だった。

成都は、まだまだ発展途中だった。
何しろ交差点では信号機の代わりに人が信号の役回りを四六時中している。
人件費のほうがコストが安いということだろうか。

成都の安宿の交通飯店は良いホテルだった。
ホテルそばのレストランは、生トマトが入ったチャーハンが美味しかった。

ドミトリーで同室になったオランダ人から聞かれた。
「日本に行こうと思っているのだが、物価が高いらしいね。どこで食べればよいの?」
まよわず、「牛丼屋が一番!」

「麻婆豆腐発祥の地に行くぞ。」
陳麻婆豆腐の総本店に行った。
美味しいが辛いなんてものじゃない。
3人で一人前食べられなかった。
そのうえ、次の日はピーピーだった。
(日本の陳麻婆豆腐とは比にならない辛さだった。)

「よし、本場のパンダを見るぞ。」
成都の動物園は、管理がぼろぼろで道をふさぐように木が倒れたままになったりしていた。
ショックだったのは、サル山で中国人の若い人たちがサルに対して何本ものペットボトルやらをぶつけて楽しんでいたことだ。
サルは怒っていたが、僕もマナーが悪いなあと思った。
パンダは確かにかわいかったけど。

三国志関連の見所を回りつつ、
昆明などの雲南に行くかチベットに行くかを時間的な都合で迷っていた。
チベットに行くと時間がかかり、他の行きたい地域に行けなくなるおそれがある。
それに、チベットは真夏でも夜の時間は10度を下回ると聞いていたが、防寒具を持ってきていない。

結局、「チベットに行ける機会はもう二度とない、チベットに行く!」と勘で判断した。
親にもチベットに行く予定なんて一言も言っていないが、まあ何とかなるだろう。
・・・この判断は結果として正しかった。

見せかけのツアー(片道航空券とホテルまでのバスのみ。後は全く何もなし)に参加した。
チベットはツアーでないと入れない地区なのだ。

チベットのラサ近くの空港では入国審査のようなパスポートチェック、荷物検査があった。
中国から外国に来たような気分になった。

そして、空港を一歩出るとそれは今まで感じたことのない世界が待っていた。

(1997年8月中国・チベット感動一人旅②に続く)


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