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「年賀状」という不思議な行事 [書くということ]

年賀状は不思議な行事です。
中国や韓国にも似たような習慣はあるようですが、日本独自の文化行事といっていいでしょう。
近年はPCメール、携帯メールの普及等から、年賀状の習慣が廃れてくる可能性は高いと思っていますが、一方で、私は年賀状の果たす特に二つの機能が面白いと思っています。

一つはリマインド機能。
年賀状は、一年間全く会わなかったり、話さなかったりする人にも書きます。
書くことで一年間一瞬も顔を思い出すことがなかった人のことを思い出す不思議。
「あぁ、こんな人いたなあ。こんなことあったっけなあ。」と思い出す。
日常生活でイッパイイッパイになってしまっているなかで、時間軸を変えて過去にお世話になったり遊んだりした人のことを思い出す。
そうやって自分の人生の記憶の整理を行う。
逆に「思い出して。」という意味もあって書く。
もう少しで切れてしまいそうな人と人のつながりを保たせるために重要なツールです。
少なくとも一年間に一回はこういう行事があった方が人間らしい。

もう一つは自分の字を人に読んでもらう機能。
子供の頃は、学校のテスト等で他人に読んでもらうことはよくありました。
大人になると通常他人に読んでもらうためにはパソコンで清書しますので、なかなか他人に読んでもらう機会はありません。(書く機会は自分用に書きなぐった手帳やメモが基本ですね。)
だからこそ、他人に見せるために手間をかけて字を書くという年賀状の有している機能の価値が出てくると思います。
最近、手紙の大切さをメディアで見聞きするというのはこういう理由もあるのでしょう。
また、字には人柄が出るといいます。
若いときからの友人だとその人独自のフォントに懐かしさがこみ上げてくるものです。

私の場合は、自分が丁寧に書いた字の汚さに絶望し、どうしてこんなに下手なのだろうとがっかりするのも恒例の行事です・・・
・・・今年の年末もまた絶望&反省でした。


タグ:年賀状
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