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情報社会が貶める?村一番の物知りだった高齢者 [情報社会と生活]

エンターブレインの調べでは、任天堂DSが2007年11月25日時点での日本での2000万台を突破したとのことです。(ゲームボーイはすでに3000万台強売れたようです。)
日本人の六人に一人が持っているというすごい状態です。
DSについては、タッチペンを使うことにより、従来のゲーム機の概念を覆し、脳トレなどにジャンルを広げ、完全に大人まで巻き込んだところに、すごさを感じます。
まだ実験段階ですが、学校の授業で使われるようにもなっています。
次世代機はいつ頃出るのかわかりませんが、スペック重視ではなく、タッチペンのようなアナログ的な部分に着目したものにしていくのでしょう。
DSはゲーム機という誰でも入りやすいしっかりとした軸を持っている分、タッチペンや無線LANという媒介が入ることでPDAが目指していた多機能性を同時に訴求できる結果になり、伸びシロはまだまだありそうです。
(ゲーム機をビジネス道具にするというのはまだまだ抵抗はありそうですが、数年後にはビジネスマンがDSの後継機をビジネス手帳代わりに使っているかもしれません。)
iPodをベースにしたiPhoneも音楽再生機としてのしっかりした軸をベースにしている分、同じく商品としての訴求力が高そうです。
携帯電話もwoo、VIERA、EXLIM、Cyber-shotといった他の電気製品のブランドを使用するのも、類似の戦略だと思います。
最近の情報端末機のトレンドは、しっかりとした軸の上に他の機能を付け加えるということでなのしょう。
この流れが高度化、加速化し、社会に浸透していく。

電車に乗れば、DSや携帯電話等を使って、子供から中年くらいの人までゲーム、学習、テレビに興じている人が何人もいます。
この日本では、小型端末を持ち歩き、それと向き合うのが普通の日常になりました。
それを軸としてビジネスが生まれ、雇用が創出され、経済が発展していく。
この動きが通常の捉え方だと思います。

そして、もう一つの側面。
多くの場合、高齢者がこの情報社会において不利な立場にいるという点を指摘できます。
昔であれば、高齢者が一番の物知りであり、若者は高齢者から適切な情報を得るというのが普通の社会のあり方でした。
したがって、若者は、たとえ体力的に劣っていたとしても、知恵のある高齢者を自然と尊敬していました。
ところが、現在、ほとんどの高齢者は情報端末機が使いこなせず、若者から教えてもらう立場になってしまっています。
また、従来では高齢者から聞き出さなければならなかった知恵のほとんどをネットから引き出せるようになってしまっています。
これは、高齢者が自然に尊敬されなくなる一因にもなり、ひいては、年金問題等を巡る世代間の対立にもつながってしまうのではないか。
もちろん、コンピュータが自由に使いこなせる高齢者もたくさんいますし、また、使いこなせなくても自然と尊敬される能力•技能•人格等お持ちの方もたくさんいます。
でも、相対的に難しくなっているのは間違いない。
そんな心配しても仕方がないことを心配している今日この頃です。


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